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ラップ塗装。缶スプレーでDIY自家塗装

ラップ塗装の定番と言えば
ラップで作った不揃いな模様とキャンディーカラー。

ラップ塗装は缶スプレーで出来るのか?

パッと見考えられる問題点は
ラッカー缶スプレーはシンナー配分が多いので
乾燥が早いという特性。

ラップで模様を描く際に工程時間が必要なので
乾燥が早いことはデメリット。
素早い作業と一発勝負になります。

ラップ塗装画像
テストを兼ねて小さいパーツで実験。
パーツが小さいので不鮮明ですが、手応えはあり。
結構いけるような気がしました。


ラップ塗装材料
材料は市販の缶スプレー各種。

ベース塗装用にシルバー。ロックペイント製。
工程途中の捨てクリア用のラッカークリア。ソフト99製。
ラップ色模様用にパープル。ホルツ製。
キャンディー用はレッド。ホルツ製。
以上は全てラッカー缶スプレー塗料。

その他下地のプラサフと仕上げのウレタンクリアも別途用意。

異なるメーカーの塗料を使うことは推奨されていませんが
あえて使用してみました。
厳密には色合いとか不具合があるのかも知れませんが
今回は確認できず。
同じラッカー系ならDIYでは問題なく使えました。

ただ、ホームセンターにある300円程度の格安缶スプレーは
お奨めできず。
スプレー塗出口の作りが雑なのでムラ無く塗布することは非常に困難。
バイクの装飾塗装には耐えられません。

ラップペイントカスタム下準備

ラップ塗装でカスタムをする前に下準備をしておきます。

素材の原付バイクパーツの表面を塗料の密着性が良くなるように
#400〜#800の耐水ペーパーで慣らします。
深いキズがあると仕上がり時にキズが浮いてしまうので
細かく浅いキズを丁寧に残すようにします。

この表面の微妙な慣らしキズに塗料が入り込むことで
耐久性を上げるのが目的です。

もし深いキズがあったら前もってパテで補修しておきましょう。
以前にラッカースプレー等で自家塗装した原付パーツだったりした場合は
古い塗装皮膜が悪さすることもあるので剥離しておきます。

ラップ塗装カスタム素材
画像は素材の表面を慣らした状態。
キズも浅く、純正のままなのでこのまま進行していきます。

マスキングして着色させたくない部分を保護します。
素材の下地を十分慣らした後は下地処理。
プラサフでキズ補正と塗料の密着性を確保しましょう。
プラサフを塗布する前に脱脂剤等で油分除去もしておきます。

ラップ塗装に限らず、下地処理は最終的には隠れてしまう地味な作業。
先を急ぐあまり、おざなりにしがちです。
されど仕上がりに確実に反映される重要な作業だったりします。

あせらずじっくりDIYの自家塗装カスタムを楽しみましょう。

ラップペイントカスタム下塗り

原付バイクパーツの足付け、下地処理が終わった後は塗り工程です。

ラップ塗装は下塗りのシルバーが上塗りのキャンディカラーと
乗算される色合いになります。

キャンディで上塗りされるのでごまかしが効く工程というか、
ラップ表現の「縁の下の力持ち」的な存在なのでごまかしが効かないというか、
どっちなんだろ?

ラップ塗装下塗り

DIYでも満足したいなら後者。
誤魔化さずに塗りたいと思います。

シルバー系やメタリック・マイカ・ラメ等細かな粒子が入っている塗料は
塗装後の修正が効かない為、難易度が少し上がると言われます。

「粒子」には並び目があり、塗装後に表面をこすったりすると
並んでいた目が乱れてしまい、メタ系本来のキラキラ感が死んでしまう。
これが「修正できない」「表面研磨は無理」という理由です。
缶スプレーにもメタ系の後にはクリアを塗ることが説明してあります。

修正するためには一度メタ系の上にクリアを乗せ、
それから表面を磨けばメタ系の並び目を崩さずに光沢が出せます。

ラップ塗装もシルバーの上に模様になるダーク系を
塗る際、溶剤で反応して並び目が乱れる可能性があるので
ダーク系の前にクリアを塗布しておき、キラキラ感を保護しておきましょう。

メタ系の後にはクリアで保護」塗装のお約束。

クリアまで塗布したら一度乾燥させましょう。

ラップペイントカスタム中塗り

ラップ塗装の下塗りまで終わったら
いよいよラップで模様をつける工程です。

ラップに塗料を付けて原付バイクのパーツに転写させる方法は
小物には向いていますが
全体の色調バランスが取り難くなるので大物には不向き。

パーツに塗料を直接塗布してラップを貼り付ける方法は
出来上がりの統一感に優れますが一発勝負。

経験やイメージも考慮してより合った方法を選択しましょう。

個人的にはラップ塗装は一発勝負。
小手先で馴らされた模様よりも、ある意味不自然さが
ラップ塗装では自然かなと思います。

ラップ塗装中塗り

中塗りに使用したのはホルツ製のスプレー塗装缶メタリックパープル。
ラッカー系は乾燥が早いので垂れる寸前まで一気に吹き付けます。
塗料が少ないとラップ前から乾燥してしまい
ラップ模様が乗せられなくなってしまいます。

特に「ラップ=キャンディ+黒」という訳でもないので
ダーク系は紫をチョイスしました。

本音は余っていた色を選びました。

キャンディは赤の予定なので
赤ベースのキャンディに赤紫の模様になる予定です。

ラップで模様を描いてみる

バイクパーツへの中塗りが終わったら、時間を置かずにラップを乗せてしまいます。

ラップ塗装加工
ラップは予め適度に丸めてシワを作っておきましょう。
強く丸めると細かなシワ模様に
大きなシワ模様なら弱めに丸めるようにお好みで。

塗料とラップの間に空気を挟みこむように
一度ラップをかぶせたら軽く手のひらで抑える程度で
べったりと密着させないようにするとシワ模様が活かせます。

全体にラップを被せたことを確認したら
すぐにラップは剥がしてしまいましょう。
ここで時間を掛けてしまうと、中塗り塗料の溶剤が下塗りまで侵食して
下塗りのシルバーが溶けて中塗りと混ざってしまいます。

ラップ塗装加工後
ここまで終わると、小手先で修正したくても諦めも肝心です。
修正のつもりが被害を拡大させることが往々にあるので
よほどでなければDIYカスタムの「趣」と割り切りましょう。

もし、どうしても満足できない結果だとしたら
下地作りからやり直します。

ラップ塗装表面調整

ラップ塗装表面調整

バイクのカスタム塗装で「キャンディ塗装」は難しいと言われます。

キャンディカラーの特性は
クリアの主成分に色付けがしてあり、塗布した下地を
透けて見せて奥行きのある表現をすることにあります。

但し、塗り重ねた分だけ色調が濃くなっていくので
ムラ無く全体に均等に塗布しなければいけません。

この「ムラ無く均等に」が以外に難しく、
一般の下地を隠蔽する塗料なら塗り重ねることによって修正はできますが、
キャンディは塗り重ねるほどムラになったり、濃くなり過ぎたりと
2次災害を引き起こします。


ラップして乾燥させた直後のバイクパーツの表面は凹凸しています。
凹凸は特にムラになりやすい形状なのでキャンディ塗装では気が抜けません。

その為に耐水ペーパーの800番程度で水研ぎして表面を慣らしておきましょう。
折角のラップ模様を削り過ぎないように、
慎重に凹凸を慣らします。

表面の凹凸を慣らし調整しておくことで
ムラによる失敗する確率を下げることが出来ます。

キャンディカラー塗装

キャンディカラーは透過性のある色調です。
何気なく塗ってみると「何これ、薄っ」という感じ。
この半透明な色調で予め塗っておいたラップ模様を活かすことで
ラップ塗装になります。

ラップ塗装キャンディカラー
塗り残しやムラを防ぐために最初は薄く、
端面や凹部に色づけしましょう。

キャンディカラーは塗り重ねるほどに濃くなるので
凸部は自然と濃くなりがちです。
そうなると端や凹部の塗料がうすくぼやけた感じになってしまい
綺麗に仕上がりにくくなってしまいます。
ムラになりやすい箇所は最初に予め色を乗せておき、
全体の色調を揃えやすくしておく事が塗装カスタムのコツです。

ラップ塗装キャンディカラー2
吹き付けパターンの面積をイメージしながら
均等にスプレーするように気をつけながら塗布していきましょう。

吹き付ける距離や速度も一定に注意しなければいけません。

後で「一部をちょっとだけ塗り直し」ということをすると
今度はそこだけ濃くなったりしてしまうので
自信と経験が無ければ修正はお奨めできません。

全体を均等に塗布することに集中して作業しましょう。

キャンディカラー塗装仕上げ

ラップ塗装キャンディカラー3
全体の色ムラに注意しながらキャンディカラーを塗り重ねていきます。

塗布する時のスプレーする腕の移動速度を一定に。
バイクパーツとスプレー缶の距離も一定を保つように注意します。

重ね塗りしつつ、全体の色調を確認しながら
イメージ色になるまで塗装しましょう。

ラップ塗装キャンディカラー4

色調が整ったら一旦乾燥させて、
その上から捨てクリアを塗布しておきます。
この時のクリアは仕上げ用ではないのでラッカー系で構いません。

ラップ模様の際、表面が凸凹した状態になっているので
このままでは光沢が確保できません。
その為、捨てクリアをして表面を平らになるまで
耐水ペーパーで慣らしていきます。

捨てクリアをせずにキャンディ面を直接耐水ペーパーで
慣らしてしまうと、色調が狂って色ムラになってしまうので
表面慣らしのための捨てクリアは必ず吹いておきましょう。

耐水ペーパーは#800〜#1000番程度で。
強く当て過ぎてキャンディ面まで削ってしまわないように
加減しながら慣らしていきます。
凸凹面の段差が大きく、一度の捨てクリアではカバーしきれない
場合は「慣らし」と「捨てクリア」を繰り返して
バイクパーツ表面の段差を無くしていきます。

捨てクリアと慣らしの工程は反復作業で
面倒に思う時もありますが、
一度に厚ぼったく塗布したところで大きな段差は消せません。
キャンディ面を保護しつつ、厚塗り過ぎない塗布量の捨てクリアを
吹いては慣らして乾燥を繰り返します。

バイク塗装のカスタムは見えない地味な工程が
以外に重要だったりします。
じっくり丁寧に慣らしていきましょう。

ラップ塗装ウレタンクリア塗布

バイクパーツのラップ塗装表面の慣らしが終わったら
ウレタンクリアを塗布します。

ラップ塗装表面仕上げ

下塗りから捨てクリアまではラッカー成分のスプレーでしたが
仕上げのクリアだけはウレタン成分を使います。

ぱっと見は同じでも艶、耐性がやはり違います。
少々スプレーとしては割高になりますが
ここは妥協せずにウレタンクリアを使いましょう。

前回までの工程でパーツ表面の凹凸をしっかり慣らしていれば
光沢よく仕上げることが出来るので
しっかりウレタンクリアを塗布しましょう。

パーツと缶スプレーの距離が遠すぎず、近すぎず。
15〜20cm程の距離を一定間保ちます。

腕の振りが速すぎず、遅すぎないように注意しながら
等間隔で満遍なくウレタンクリアが塗れる事がベストです。

万一思ったほど光沢が得られなくても
コンパウンドで磨くことでフォローが効くので
焦らずじっくり塗布します。

ウレタンクリアが吹き終わったら乾燥しきらないうちに
マスキングテープは剥がしておきましょう。

ラップ塗装カスタム完成

ウレタンクリアを良く乾燥させたらバイク本体に組み付けをして
完成となります。

表面の映り込み、艶が足りないと感じたら
コンパウンドで磨いていきましょう。

コンパウンドも耐水ペーパーの使い方と同様に
荒目から細目へと数段階にかけて使用します。

時折塗装面への写り込みを見ながら
納得いく様に磨きましょう。

ラップ塗装カスタム

表面を磨いていよいよ完成となります。
最後にワックスもかけて、適所に組み付けて完成です。

今回塗料は複数のメーカーを使用しましたが
特に不具合は感じられませんでした。

ソフト99やホルツ、ロックペイント等
実績ある塗料メーカーなら十分使えそうです。

198円等の格安品はノズルパターンが雑だったり、
塗料成分が薄かったりする場合もあるのでお奨めできません。

塗料成分はなるべく合わせた方が失敗が少ないでしょう。
仕上げだけはウレタンクリアの使用を強く推奨します。

DIY缶スプレー塗装で見た目をカスタムすると
慣れてしまえば気楽に何度でも衣替えできるので
安くオリジナリティを求める方にお奨めします。
やる気次第でラップ塗装や色々な塗装方法も期待できます。