原付バイクカスタム > 原付バイク/カウル自作:クリアパーツ

クリアウィンカーカバー自作方法

原付バイクウィンカー電球交換のついでにウィンカーカバーを
自作、交換してみました。

クリアウィンカーカバー自作画像

クリアカバー作り方の順番は
1)使用樹脂準備
2)型取り
3)樹脂流し込み、製作
4)研磨、仕上げ
になります。

バイクパーツに適した樹脂は、アクリル、エポキシ、ポリエステル
等がありますが、
3年前に購入したポリエステルが未使用のまま残ってましたので
それを使ってみたいと思います。

樹脂はそれぞれ
作業しやすい初心者向けのポリエステル。
仕上がり後の透明度が高いアクリル。
コピーとオリジナルの完成精度誤差の少ないエポキシ。
といった特徴があります。

これから樹脂を選ぶ場合は目的に応じて選択しましょう。

原付バイクスクーターのクリアカバーは車両によりますが
1,000〜2,000程度で既製品なら一台分購入できるのではないでしょうか。
ウィンカーは小さな部品なので、少量の材料で製作できます。
一から材料を揃えると最初は高い材料費になります。
およそ5〜6,000円は初期投資で必要ですので
「作るのは面倒」の人は最初から完成品を購入した方が安上がりです。

その他にも色々DIYでオリジナルパーツを作りたい。とか
大量に複製して販売したい。とか
何度でも転んで運転技術を磨きたい。とか
その他、作る事が快感な人向けの工程です。

原付クリア自作準備/シリコン使用方法

自作で原付のクリアウィンカーを作るには。
シリコンの使い方。

まずクリアにしたいバイクパーツの元を用意します。
原付純正の複製ならそのパーツを原付バイクから外しましょう

形もオリジナルで作りたい人はジョグ/リアスポイラー自作を参考に
お好みの形状を製作して作りたいパーツを用意してください。

純正ウィンカーカバー画像

今回はウィンカーのクリアー化が目的なので純正カバーを
元に製作していきます。

自作用シリコン材料画像
型取り用の材料にシリコンを選びました。

原付に限らず、バイクや車でもウィンカーの内部は
光を後方に拡散して、より見やすいように細かな凹凸があります。

石膏やポリエステルなどの硬質樹脂で型取りすると
ウィンカー内側の細かなモールド(溝)がうまく複製できない
可能性が高いので、弾力性があり、再現力の高いシリコンがお奨めです。
また、ポリエステルやアクリル製の原付バイクパーツとの
剥離性も良い為、作業のし易さが違います。

シリコン樹脂は硬化剤と混ぜ合わせる事で固まりますが
ゴムのように弾力があるので細かい形状の複製に適しています。
他のカチカチになる材料だと型作りの時に
細部が割れたり、気泡が残って穴が開いたりしてしまいます。

シリコン用硬化剤の量はメーカー毎に違いがあり、適量でないと
硬化をしなかったり、作業終了前に固まってしまうという
不具合を起こすので慎重に計りましょう。

信越シリコン
Be-Jシリコン
共に硬化剤適量は1%でした。
100gのシリコン材使用につき、1gの硬化剤使用量です。

複製型の作り方

原付バイクパーツの複製方法

まずは手頃の大きさの入れ物を用意します。
材質は身近なもので良いです。紙でも、プラスチックでも。
後で流し込むシリコン樹脂は同質以外は剥離しやすいので
シリコン以外なら殆どOK。

底に油粘土を敷き詰め、適度に平らに慣らしておきます。
隅に凹みを作っておくことで、複製本番の時に型がずれるのを防ぐ
役割を持っているのでこれも適当にへこましておきましょう。

型取ってみる
型を取りたいスクーターのパーツをセットします。

後々、粘土の表面のところが割型の境目になり、複製パーツに
スジとして残るので、複製したパーツにスジが付いても目立たない様に
置き方を工夫します。
プラモデルのパーツにある「バリ」あれと同じ原理。
最後磨いて処理すれば消す事はできるので、あまり神経質になる
必要はありません。

シリコンを流す際、空気は浮いて抜けますが、バイクパーツの隙間や
凹みに空気が入り込まない置き方を考える必要があります。
逃げられない空気が「エアーポケット」と言われる隙間に残ってしまうと
そのまま複製したパーツに再現されてしまうので注意です。

シリコン型1/2

前回の型枠にシリコンを流し固めると画像のようになりました。

シリコン割型
バイクパーツと粘土の元形とは真逆の形にシリコンで成型されます。

凹んだ部分は凸になり、凸な部分は凹です。
これでちょうど表半分だけ原付パーツの型が出来たことになります。

このままではシリコンの割型の半分でしかないので、
原付バイクパーツをサンドイッチする感じでさらにもう半分を
同じ手順でシリコンで作製していきます。

割型のもう半分を作る際にシリコン同士が接する面には
スプレータイプやワックス系の離型材を塗っておかないと
シリコンが同化してしまい「割型」とならず、
「原付パーツが中に埋もれたシリコンの塊」になってしまって
泣きたくなるので注意です。

原付パーツをシリコンで型取り

原付バイクのクリアパーツの作り方

半分作ったシリコンの型に原型のバイクパーツを埋め込んだまま、
もう半分を合わせて作っていきます。

割型の外枠
原型のバイクパーツを挟み込むように。

最終的にパーツがシリコンの型にサンドイッチされるように
作っていくのですが、
既に作製したシリコン型の半分を下にして、
外周を漏れないように囲ってしまいます。
加工方法に制限は無いので、身近にあるものを使います。

今回は粘土を使って外壁を作ってみました。
他、玩具のブロックやホームセンターにおいてあるプラの板、
ダンボール等でも可能。
漏れないようにだけ気をつけてシリコンと埋もれたバイクパーツを
囲うようにします。

後はココに更にシリコンを流し込めばニコイチの
型が完成することになります。

シリコンが固まった後、中の原付パーツを取り出すために
シリコンが分割できるよう、分割境目にはきっちり
離型材を塗っておきましょう。

カスタム用シリコン型2/2

原付パーツ、シリコン割型の1/2に離型剤を塗り、
周りを囲って隙間無い様に確認したら
さらに2/2用のシリコン樹脂を流し込みます。

シリコン樹脂型
まるで豆腐。

不必要に使うのはもったいないですが、
原付カスタム用の元パーツに対してシリコン型の大きさが
ギリギリすぎると、型の耐久性が不安です。

多少大きめのサイズで作っておいたほうが、
後々複製回数に耐えられるのでケチらずいきましょう。
およそ、5〜6cmの元パーツに対して、
シリコン型の大きさは12〜3cmにしてあります。

硬化するまでに30〜60分くらいです。
「真空脱泡」など専門具があれば容易に気泡を
無くせるらしいですが、DIYでは手動です。

前後左右に傾けたり、ふちや底を軽くたたいたりすると
気泡が抜けてくれるので硬化が始まるまで
気長に様子見をしてください。

硬化し始めると今度は放置です。
隙間やシワの危険性が出てくるので極力触らないようにします。

シリコン型完成

原付バイクパーツの複製方法

硬化まで1日放置後、離形剤を塗った部分から分割して
元の原付パーツを取り出します。

シリコン割型
2個イチのシリコン割型。

この型を使ってクリア樹脂を流し込み、原付パーツの
複製をしていくことになります。

作製したシリコン樹脂を見て、気泡が無いか、
ねじれていないか確認しましょう。

クリア樹脂を流し込む為には向きを決めなくてはいけません。
隙間無くクリア樹脂が入るように、樹脂を流し込んだとき、
型の中に空気が残る向きは好ましくありません。

エアーポケットと呼ばれる空気溜りができやすい凹凸の多い面は
下側に置き、上に浮いてきた空気を逃がせるように
樹脂を流し込む穴と、空気を逃がす穴をそれぞれ開けておく。

シリコンはゴムっぽい硬さなので、型を作った後からでも
加工ができると思います。

流し込む穴と、空気逃がしの穴、どちらも神経質に
考えず、簡単な工作のつもりで溝を掘るように
型同士の合わせ面に作っていくのが楽です。

ちょうど画像の左下、端面にしたがって広がる形にしてあるのが
流し込む穴、その横のまっすぐな溝が空気逃がしの穴になります。

原付バイク・パーツ複製本番

原付バイク・クリアパーツの複製方法、ようやく佳境です。

ここからようやくパーツの元になる樹脂を使います。
原付バイクに限らず、部品の複製は型の作製が7割、パーツ作製は3割
くらいでしょうか。
ここまで来ればもう少し。あっという間の作業です。
実は保険を兼ねて、型は2セット作っています。。。

クリア樹脂
アクリル樹脂と迷いましたが、使いやすいという情報を信じて
今回はポリエステル樹脂を選びました。
主剤に硬化剤を入れて使用します。

混合割合は主剤:硬化剤 100:1の割合です。

離型剤塗布
硬化剤を混ぜる前に型のほうに、ここでも離型剤を塗っておきます。

シリコンは他の樹脂と離型しやすく、離型剤が無くても
部品作りに支障は無いかとは思いますが、
シリコン自体の耐久性には影響してくるので、同じ型で複数
作っておきたい人は保険のために離型剤を塗っておきましょう。

離型剤が手元に無い場合、中性洗剤でも代用が効くようです。

原付バイク・クリア樹脂流し込み

原付バイクのクリアパーツ複製

準備したシリコン型を横から樹脂が漏れないように
しっかり合わせます。

原付バイクパーツ複製割型
近くにあったゴムひもでグルグル巻き^^

要は横漏れさえなければ良いので使えそうなモノならなんでもOK。

クリア樹脂が硬化しないうちに素早く、丁寧に
型の中に流し込んで行きます。
出来るだけ流し込み口は大きくしておいたほうが
作業はしやすいです。
扱ってみると分かりやすいと思いますが
樹脂は粘度が高く、流し込み口が狭いと
入り口で詰まってなかなか流れ込んでくれません。

一気に流し込まず、数回に分け、こまめに
流し込み口と併用して作っておいた空気口から
混入した気泡を逃がします。

軽く底や周りをたたいて、空気が溜まらないように
作業を進めましょう。

ある程度までクリア樹脂を流し込んだら
型を色々な方向に傾けて隙間に入り込んだ空気まで
しっかり逃がすようにします。

空気があるとそのままバイクパーツの形に気泡穴が残ってしまうので
硬化が始まるまでは入念に気泡抜きをします。

流し込み口いっぱいまでクリア樹脂を流し込んだら
硬化を待ちます。

原付バイククリアパーツ複製品
左の残骸は見事な失敗作。途中で固まってしまいました。

完全に硬化するまで1日放置した後、
型から複製された原付バイクパーツを取り出します。

後は気の済むまで表面を磨き、完成となります。

同じ形のバイクパーツが量産できる様は病みつきになります。
慣れたら色んなパーツを作ってみたいですね。

原付バイク・クリアパーツ完成

原付バイクのウィンカーカバー複製工程も完成となりました。

クリアウィンカーカバー自作方法から始まったバイクパーツ複製方法、
後は組み付けるのみです。

リアウィンカー電球交換で記述しましたが、
原付バイクのウィンカーカバーは簡単に取り外せるので
元のパーツを自作したクリアパーツに交換するだけです。

原付バイククリアパーツ完成
ビーノの後ろ

複製方法を覚えると自分のイメージした色んなパーツが自作できます。
小物からカウル一式まで用途は様々。
手間隙を考えると効率性は良くありませんが、
世界に一台のカスタムをすることが出来ます。

チームやサークル等、仲間内のオリジナルパーツとしても
楽しいかと思います。

既製品を買って取り付けるだけに飽きた方にはお奨めです。
所詮自己満足なんですけどね。